2023年末のご挨拶

(文:ツネおにいさん)

クッキーハウス2023年の漢字は「人」

毎年恒例、「iPhoneアプリで描いてみた」。

「人」を意識した2023年

「人」という字には(たとえば「人の目を気にする」のような)自分を客観視したり、自己と他者との関係性を自覚したりする、というニュアンスを含んでいます。

クッキーハウスにとっての「人」とは、ある時はネット上でずっと応援してくださるファンの皆様だったり、又ある時はフリーライブでの通りすがりのお客様だったりと、その時々に応じて様々です。

それは何も2023年に限ったことでは無いし、今までもずっと「人」との繋がりを感じながら活動してきました。

少し逆のような話になるのですが、クッキーハウスは発足以来ひたすら「自分のやりたいこと」に対して真っ直ぐに突き進んできました。もちろんその姿勢はこれからも変わりません。アーティストとして、発信者として、まずは「自分のメッセージ」がなくてはならない、と思うからです。

自分の「やりたい!」と向き合い、次に「こういうの素敵だと思わない?(=やってみない?)」と投げかける。

それがクッキーハウスの楽譜コンテンツ群です。

演奏してくださった皆様に感謝

嬉しいことに2023年は「鍵ハモデュオ曲集」も、「リコーダージブリ曲集」も、「奇跡の器楽アンサンブルになるシリーズ」も、多くのユーザー様に取り上げていただきました。

オンラインではクローズ環境ながら熱くマニアックに動画収録してくださった方、YouTubeで全曲制覇してくださった方、SNSでコラボの輪を広げてくださった方、そしてオフラインでは各地の発表会での本番演奏を披露してくださった方…ほんとうに嬉しい思いを、何度も体験させていただきました。

コンテンツ(楽譜)とは「作って終わり」ではなく、勿論「売って終わり」でもなく、ユーザー様に演奏をしてもらって初めて音楽の「花」が咲き、そしてその花は必ず実を結び種を作る…そうやってクッキーハウスの音楽は「生きた音楽」となるのだと、改めて実体験を通じて感じました。

「人」は何を求めるのか

人様に演奏して頂き只々うれしい、という事以外にもありがたいことは色々あって、その一つに

「自分のコンテンツを客観的に評価できる」というのがあります。

例えばこの曲のここが意外に難しい、ここが魅力的!という細部の発見や、使用楽器は(こちらの想定以外の)こんな楽器のチョイスもアリなんだ!という発想についての発見もありますし、また「次はこんな曲集を作ってほしい」というような新しいニーズのヒントをいただけることもあります。

話が戻りますが、自分の「やりたい!」という火種がコンテンツ開発の原石ではあるものの、それがどう受け入れられるか、言い換えれば「何が求められているか」もとても大事で、しかもそれは「人」からしか、受け取り得ないのです。

そして「何が求められているか」については楽譜だけではなく、クッキーハウスのパフォーマンス(演奏)でも同じことが言えます。

例えば「その時のお客様層に応じてセットリストを変更する」等はあくまで既存ストックから何を選択するかの問題ですが、そうではなくもっと大きく深い意味で「お客様はクッキーハウスに何を求めていて、それに対し我々は何が出来るのか」ということを(出来るか出来ないかも含め)考え続けていかなきゃな・・・そんなことを、2023年のいろいろな現場で振り返りました。

まぁ、不器用でマイペースなクッキーハウスには、なかなか遠い道のりではありますが・・・

「人」といえば、人権。

2023年、大阪市のいくつかの区内での「人権啓発推進事業」に、クッキーハウスで出演させていただきました(2024年も継続)。もれなくツネおにいさんの、こんな暑苦しいお話がついてきます・・・

思えば芸術とは自分の「やりたい!」を具現化したものである訳で、そこには正誤も上手い下手もありません。

自分の「やりたい!」を表現し謳歌する権利は、すべての人に等しく存在していなければなりません。

鍵盤ハーモニカやリコーダーは、そんなメッセージに最も寄り添える楽器だと、私は声を大にして言いたい!

長年クッキーハウスとして活動してきた中で、私は鍵盤ハーモニカやリコーダーで自由を謳歌することの意義や、この楽器たちを取り巻く偏見を、日々、感じてきました。

そんな私の想いが、このお話(人権コンサート)の源泉です。

正直、そんな私のお話などよりその時間クッキーハウスの演奏を聴いていただく方がよほど伝わる…とは思うのですが、それはそれとして出来るだけ前向きでわかりやすい内容を、プレゼンアプリを使って親切丁寧にお届けしました!

この企画については更にブラッシュアップして、継続してやっていきたいと思っています。

2023年の振り返り

オカリナ音程革命

構想〜準備段階を含めると、おそらく5年越しくらいの期間を費やして、ようやく「オカリナ音程革命」が爆誕しました。

教則本「オカリナ音程革命」爆誕!

2024年、ますますプロモーションに注力して、この教則本を多くのユーザー様にお届けし、いろいろなお声をお聞かせいただきたいところです!

クッキーチャンネルのYouTube動画

年始にツネおにいさんによる「ルナティカ」のデモ動画を発表・・・2023年は結局この1本しか動画をあげられませんでした・・・つまり「この1年はクッキーハウスとしての新ネタがなかった」と言えるかも知れませが、リアル活動としては(下記写真ギャラリーのとおり)それなりに充実していたように思います。

2023年の自主企画公演

クッキーハウスは、カピバラミュージシャンです。

2023年6月に、クッキーハウスの自主企画公演として「カピバラ大好きミーティグ」を開催しました。カピバラ写真家の渡辺克仁さん、ハンドメイド作家の capybalife さん、 nakko さんをお招きして、トークありハンドメイドマルシェあり新作リリースCDありの盛り沢山なイベントとなりました。

大阪以外からも沢山のお客様にお越しいただきました。イベントプロデューサーのミワコおねえさんが思い描いたビジョンが100%実現した「純度の高い」(=やりたい放題な)大成功イベントでした。

各種フェスティバルにも積極的に参加

2023年2月に大阪リコーダーフェスティバル、4月に「森の国オカリナフェスティバル」9月に「音泉県おおいたオカリナフェスティバル」、10月に「オカリナなかまのつどい新大阪」に参加しました。クッキーハウスやコラボチームとして演奏したことも有意義でしたが、やはりここでも「人」との繋がりがとても大事なのだと実感しました。

フェスティバル(発表会)では多くの団体様の演奏があり、複数の団体様がクッキーハウスのコンテンツ「奇跡の器楽合奏になるシリーズ」の楽曲を取り上げてくださいました。会場内でも私たちクッキーハウス自身や当方のコンテンツをご存知の方が多く「本当にこのリアルの場に来てみないと、わからないな!」といった気づきや感動をいただくことができました。

写真で振り返る2023年

2024年にむけて

コラボ年!

2024年は更なる「コラボレーション」に挑戦していきたいと思っています。

各地のオカリナフェスで「奇跡のシリーズ」を合奏!なんて構想も持ち上がっております。

そして5月には枚方の音楽サークル「ぷれすと」さんと「吹奏楽コラボ」もやります。しかも枚方市総合文化芸術センターの大ホールという超豪華なステージ!クッキーハウスが小さく見えぬよう、がんばります!

楽譜リリース予告

オカリナの曲集を出します! 4月に!(言って良いのだろうか、いや良いはずだ。)

オカリナAC一本(持ち替えなし)で初心者でも吹けるし中上級者がオカリナのフェスや発表会でもかっこよく披露できる・・・「んなワケないやろ!?」なマジカル曲集爆誕予告(予告したら爆誕ではない)。

もちろん今回もピアノ伴奏はトオルおにいさんによる極上アレンジ&演奏! 乞うご期待!

てなわけで、

どうか2024年もクッキーハウスを応援してやって下さい!

よろしくお願いします。