目次
歌は世につれ
この記事の執筆現在、世間は「鬼滅」一色…
クッキーハウスが世間の流行とどう向き合っているかについては5年前の記事
CD「きいてみよう01」メンバーによる楽曲解説
で詳しく述べているので(15. Let It Go の項)、もしお時間あれば読んでみて下さい。
そう、「鬼」はいつも何処かに、潜んでいるのです。
プリキュアのこと
プリキュアシリーズは毎年2月に次の「なんちゃらプリキュア」に更新されます(いわゆる1期4クール体制)。
なのでオープニングは1年間、エンディングは6ヶ月で変わっちゃいます。
1期4クールはアニメとしては異例の長期間ですが、ものを売るためには(おもちゃ等関連商品)ちょうど良いスパンなのでしょう。
一時期、クッキーハウスはOP/EDの更改毎に急いで編曲→練習→動画撮影というのが楽しくて随分やってましたが、あるとき流石にやめました。
つい先日の練習時、トオルくんが「この前過去のYouTubeを見たら意外にイケてた」と言ったのをきっかけに、久しぶりに「プリキュアやってみようか!」という話になりました。
2月が旬のものを11月にやるのも随分無計画な話ですが、逆に私たちにとっては純粋に音楽と向き合えました。そしてそれは忘れかけていた何かを取り戻すきっかけともなったのです。
クッキーフォーマットについて
近年、クッキーハウスでは「クロワッサン」や「MiRoDsu」など様々なフォーマット(演奏形態)が充実してきました。そして水面下では新フォーマットも着々と開発中であります。
(演奏フォーマットについてはこちらをご覧下さい)
加えて、悲しいかな最近ほんとに本番が少ない。ツネおにいさんに至っては「ユーフォを持つと、筋肉痛が」などと言い出す始末です。ヤバいですね。
そんな中、「ヒーリングっど♥プリキュア Touch!!」と「紅蓮華」はクッキーフォーマットでアレンジされました。そして演奏動画の撮影も「外でやろう!」ということになり、大阪市内のど真ん中にある広い公園でおこないました。
かつてはインバウンドで湧いたこの場所も、今は市民の憩いの場。恰好のジョギングコースだったり近所の保育園のお散歩コースだったりという様子が伺えます。
あの独特な空気感を、思い出しました。
いまここにある空気感の中に割り込んでいくような緊張感、と同時に角砂糖が紅茶の中で溶けていくような、甘さと優しさで包まれるような不思議な感覚…
クッキーフォーマットには、電源もアンプもいりません。
椅子も譜面台もいりません、当然暗譜ですから!
バランス?そんなの奏者が動けばいいんです。
(実際今回の動画もビデオカメラのマイク1点録りです。)
動画上では結構秩序正しく動いているように見えるかも知れませんが、実は何の約束も練習もしてません。動画撮影時に突然、勝手にこうなるのです。
ただ純粋に「音楽」と連動しているだけなのです。
撮影(OKテイク)前の練習段階で、通りがかりの人や保育園のお散歩の子供達が足を止めて、きいてくれる…
そう、この雰囲気。これがクッキーハウスです!
今回の動画編集でもこの雰囲気を出したくて、敢えて演奏前後の空気感も残しました。
撮影・編集について
今回の動画編集について、少しメモしておきましょう。
(参考になるかどうかわかりませんが)
まず上述の公園で「OKテイク」が撮れるまで、繰り返します。
ミワコおねえさんの「パチン(手拍子)」をきっかけに、1曲通しで撮ります。
別のカメラマンはいないので、カメラ(SONY MV-1)は三脚固定。完成動画の音もこのカメラで録った音を使います。
「プリキュア」が撮れたら、少し場所を変えて「鬼滅」を撮影します。
OKテイクが撮れたら今度は場所を屋内(市内某所のレンタルスペース)に移動し、ソロショットの撮影。
先ほど撮ったビデオの音源をパソコンにコピーし、アンプスピーカーで再生しながらひとりずつアップで撮ります。今回はおもにiPhoneで撮影。
ソロショットなので、カメラマンは交代で出来ます。三脚固定ではなく敢えての手持ち撮影で自然な絵が撮れます。
各ソロショットは先ほどのミワコおねえさんの「パチン」を同期ポイントとして、完全に音と動きが合うという仕掛けです。
背景はグリーンスクリーンを使用、編集時に背景を加工します。
ちなみに背景画像はツネおにいさんがゼロから作ります。「鬼滅」の各キャラクターはそれぞれ日本の伝統的な「和柄」のデザインをモチーフとしているので、1920 × 1080 の白キャンバスから背景色を決め、和柄(市松、麻の葉、鱗)を作って「パターンで塗りつぶし」的手法で完成です。
とはいえ今回の動画は最初に公園で撮った基本ショット(Playthrough動画)が一番クッキーフォーマットの魅力を伝えられるので、出来るだけ現場の雰囲気を壊さないような編集を心がけました。
何をどう見せたいか、というのは本当に大事ですよね。