クッキーハウス新曲「旅鶴」

2024年7月、クッキーハウスの新しいオリジナル曲「旅鶴-tabidsuru-」が誕生しました。

作曲者による楽曲紹介

数年前の冬のこと・・・

ツルの飛来地として有名な鹿児島県出水市を訪れました。

出水市には一万羽を超えるツルが越冬のためシベリアから渡来します。

朝焼けをバックにねぐらから一斉にツルが飛び立つ光景や、ツルの群れが優雅に羽を広げ大空に羽ばたく姿、田んぼでそれぞれの家族がゆったり過ごしている姿に感銘を受けました。

そして、この光景をぜひ音楽で表現してみたい！と思い立ったのです。

作曲するにあたり、音域の狭いオカリナ（AC）でも演奏ができることと、自然な運指で演奏できることを心がけました。

メロディーが完成し、両おにいさんのステキなアレンジ＆ピアノ伴奏によって「旅鶴」という作品に仕上がりました。

オカリナやリコーダーなどによるソロ演奏はもちろんのこと、

リコーダー・オカリナ・鍵盤ハーモニカによる器楽合奏版や、オカリナ四重奏版でもお楽しみいただくことができます。

「旅鶴」誕生の経緯

「やってみよう。」をスローガンに掲げるクッキーハウスのライフワーク、それは「多くの人に音楽や楽器の楽しさを実感してもらう」ことです。そのための数多くの楽曲を作曲・アレンジしてきたり、曲集を出版したりしてきました。

コロナ禍以降、出向いた先々でクッキーハウスの楽譜コンテンツを演奏してくださる場面に出会ったり、器楽合奏企画「クッキーハイツ」で一緒に多くの人と演奏する機会が増えたことにより「これからの器楽合奏イベントを見据えて、みんなで吹ける曲を」と、ミワコおねえさんが筆を取ってくれました。

「Logic Pro（Macの音楽制作ソフト）のデータファイルをクラウドでやり取りしながら共同制作」というのが、トオル＆ツネの普段の作曲スタイルなのですが、これに対し「手書きの楽譜（しかも写メ）を突然グループラインに送りつけてくる」のがミワコおねえさんスタイル♪

この5月19日の手書き譜がトオルおにいさんの魔法のような技能により「素敵なピアノ伴奏楽曲」に仕上がります。トオル氏いわく「ミワコさんの楽譜（メロ）の中に、楽曲の全ての情報が入っているので、あとはそれを形にするだけ」だそうです。両氏どちらも凄いですね！

この音源データ（ピアノ伴奏）の上に、私（ツネ）がさまざまな楽器編成のアレンジを組み上げていく訳ですが、まずはクッキーハウス３人で演奏できるアレンジに着手しました。出来るだけ「どストレート（普遍的）な」ものを作りたかったので、多くの人にとって最もポピュラーな（だと思う）ソプラノリコーダーとオカリナ（AC）によるデュオとして、7月10日に楽曲（クッキーオリジナル版）が完成しました。

ここまで「器楽合奏新曲」などと呼称されていたこの曲ですが「運用するのに、曲名がないといろいろ不都合だろう」ということで、ようやく曲名をつける運びとなりました。しかし肝心のミワコおねえさんは今回ノーアイデアのよう…ここに出せないような変な曲名になりかけたのをみかねて（笑）私が命名したのが「旅鶴-tabidsuru-」です。