(文:ツネおにいさん)
年の瀬、年明け…皆様いかがお過ごしでしょうか。
クッキーハウスとしての2021年の振り返りと来たる2022年への展望という趣で、一言ご挨拶申し上げます。
目次
2021年の漢字は「流」
恒例、「iPhoneアプリで書道っぽく描いてみた」シリーズです。
2021年の活動のなかで、私は3つの「流」を感じました。
前回(2020年)選んだ漢字は「作」でした。
前年同様いろんなものを作り続けてきた2021年ですが、コロナ下での活動も2年目を迎え、
その中での大きな「流れ」が見え始めてきた1年でもありました。
従来の活動(いわゆるライブや依頼演奏)は激減しましたが、決してゼロになる、辞めてしまうということはないのだと実感出来ました。
「変化した社会の中でのニーズに確実に応える」
今はただ、これに尽きると思います。
この大きな流れの行く先にいったい何があるのか、まだハッキリとはわかりません。
今は只この「流れ」を感じ、思考停止せず、視野を広げて、乗り切っていこうと思います。
2021年からYouTubeコンテンツ「リモートきがく」の制作を開始しました。
例外作品もありますが、一応「流行(はやり)」を意識して、制作を進めて参りました。
YouTubeという土俵に乗る以上は、再生数やチャンネル登録者数も意識します(クッキーハウスらしくないと思われるかも知れませんが)。
楽曲の「流行り」もそうですが、「土俵に乗る」という意味でもまた、流れを捉える意識が重要だと感じます。
2021年の本番的活動全般を見返しても、やはり「配信」の要素は重要でした。
2021年1月は「配信ライブ自主公演」で始まり、11月にはテレマン楽器主催「たのし〜配信ライブ」をさせていただき、12月にも(変則的な形ではありましたが)ライブ配信を2度、実施しました。
また非公開(クローズド)案件でも「クライアント様の組織内での配信番組」のための動画撮影というお仕事も何度かいただきました。
動画というデジタルなストリームに乗せて、クッキーハウスの音楽を、いままでにない方法でお届けすることが出来る…
これもまた、ひとつの「流れ」を確かに体感することが出来ます。
さて改めまして2021年の活動を振り返ってみましょう。
2021年振り返り
最近まで、お客様と一つの空間を共有するリアルのライブだけが本番、と思っていました。
でももう、そんな考えは過去のものですね。
以下、いろいろな「本番」に想いを馳せます…
まずリアルの(有観客の)本番件数については、前年にひき続き、大変少なく…
こう少ないと、本番の(パフォーマンスの)あれこれを忘れてしまいそうで、ヤバいです!
ということはその分、(選曲や進行の)プログラミングであったり事前練習(個人練習の段階で精度を出来るだけ上げておく等)が、とても重要になってきます。
地道で孤独な下準備を、3人とも堅実にやってきました…
ひとえに「良い本番」のために。
お客様にはきっと満足してもらえた、と私は思っています。
前年(2020)、ライブ配信への夢や可能性を大きく膨らませていた私でしたが、やはりぶっちゃけ「ペイできない」という問題から、なかなかカジュアルに実施とは、いかなかったです…
そんな中、テレマン楽器様が企画して下さった「たのし〜配信ライブ」は、クッキーハウスとして「ひとつの夢が実現した」本番でありました。
ナマ配信中のチャット欄には沢山の応援メッセージを頂き、
ナマ配信後にも更に多くの方に見ていただき(1,000再生を超えました)、
物販も売れ、投げ銭も頂戴し…
勿論その裏には絶妙な進行をしてくれたカピーちゃん、我々の演奏に華を添えてくれた小林俊介先生、貴重なカピバラ映像を特別提供していただいた渡辺克仁さん、そして配信を支えて下さったテレマン楽器尾﨑社長はじめスタッフの皆さまの、多大なるお力がありました。
この場をお借りして、深く感謝の意を述べさせていただきます。
これも紛れもなく「本番」です。
クッキーハウスの演奏パフォーマンスを専門スタッフが撮影・録音し、番組として編集制作、完成物はいわゆる「会員様向け動画コンテンツ」として配信コンテンツとなる、というものです。
演奏中の我々から見える世界はいわゆる「無観客の本番」…ですが映像のお仕事とは不思議なもので、スタッフの方の技術とセンス(カメラワーク・映像編集など)が加わると、素晴らしい「作品」となるのです。
(上述のとおり「会員様向け」なので完パケ品は私も見られないのが残念!)
時空を越えて、クッキーハウスの音楽を子どもたちに届けることの出来る、とても有意義な本番です。
前年(2020)以降、やはり直前で中止になった案件(依頼演奏)は、多々あります。
それぞれのクライアント様が、この難しい時期、様々な想いのなか、クッキーハウスを選んで下さり、
またいろいろな状況判断の末、やむなく中止の判断を下す…
叶わなかった本番演奏ではありますが、その先には「子どもたちの笑顔」がきっとあったはずで…
そう考えると厳密には「2021年の活動」ではないのですが、あえてここに記させて貰いました。
クッキーハウスの2021年振り返り、ここからは「コンテンツ制作篇」です
リアルのライブ(演奏)、音源制作(CD)、楽譜制作(出版)、映像制作(YouTube)…
これらはみな繋がっていて、クッキーハウスはこれを全部やります。
それは2021年初頭、いつもの雑談から、ふんわりと始まりました。
「リモートきがく」をやり始めるきっかけ、これにはいろいろな要素が複合していたと思います。
- コロナ下、リアルでの合わせ練習も、なかなか頻繁には厳しい
- そもそも本番もない
- なら配信…ってもペイできるシステムもないし
- そのためには先ず母数(YouTube再生回数/登録者数etc.)を開拓だな
まさに「流」を象徴するような2021年生まれのプロジェクトです。
作り方は、ざっくりこんな感じ(例外もありますが)
- トオルおにいさん(杉本徹)の個人事業「Fast Music」の既存コンテンツを
- ツネおにいさんが器楽合奏にアレンジし、
- 3人がそれぞれリモートで演奏、
- 「Logic」と「Final Cut Pro」で合奏(編集)して
- YouTubeコンテンツとして世に出す
当初はもっとばんばん多作する「意気込み」だったのですが…自分の低能力さゆえに、
(あと後半からBOW02プロジェクトがカチ込んできたし…ブツブツ)
結局2021年中では9作品しか、アップロードできませんでした。
上述したような「ネット世界での知名度拡大」を語るには、お話にならない数字だと分かってはいるのですが、2022年も出来る範囲で頑張っていきたいと思っております。
トオルおにいさんとツネおにいさんで努めるクッキーハウスの番外プロジェクト「BOW」について、詳しくは下記をお読み下さい。
一旦トオルおにいさんが動き出してしまうと、もうツネおにいさんは、ついて行くしかありません。
以下時系列をざっくり。
- 6月25日 トオル氏から突然12曲のプリプロ音源が共有され
- 7月中 トオル氏から楽譜(初稿)が次々と送られ
- 9月上旬 音源完成 下旬には楽譜完成
- 10月8日から毎週金曜日 演奏動画の公開(12/24 全動画公開完了)
とまあご覧のとおり2021年後半はずっと自転車操業で、ここには書き切れない録音作業、楽譜浄書、原稿作成、動画編集、出版社との交渉等々等々を、地味に、地道に、じみじみと、やっておりました。
ひたすら続けた作業のなかに
「6ヶ月かけて1冊の曲集を世に出す」という「流れ(激流?)」を感じました。
ミワコおねえさんも頑張っています。
一連のカピバラ楽曲は全て「ミワコおねえさん作曲、トオルおにいさん編曲」で出来ています。ミワコおねえさんが書く魂のこもったメロディを、トオルおにいさんの正に「プロの技」といえるアレンジ技術で、見事に楽曲として昇華させます。
2021年の進捗状況は以下のとおり
- 8月中旬 ミワコおねえさんによる「原曲」が数曲誕生し、
- 10月末 2曲が完成、公開される
- 12月29日 「原曲」6曲がひとまず出揃う
2022年中には、この6曲をまとめた「新しいカピバラ組曲」を展開できると思います。
乞うご期待!
さて2022年は…
2022年、
まだまだ予断を許さない状況が続くのでしょう…
- 「リモートきがく」は、ひき続き頑張ります。
- ちょうど1年前「アニキ始動」と息巻いてましたが…まだ終わっちゃいねぇゼっ!
「リモートきがく」的システムで展開予定です。 - 「BOW02」が、2月1日に発売されます! それに伴い何か出来れば良いのですが…
- 「カピバラ新曲」関連、何かしらは絶対やりたいと思っています。
なかなか具体的な計画がお示しできないのが心苦しいところではございますが、
2022年も臨機応変に、健康第一で、それでも音楽は続けていけるよう、精一杯頑張っていくつもりです、どうか2022年もクッキーハウスを応援してやって下さい!
よろしくお願いします。