2024年の振り返り

毎年恒例、ツネおにいさんからクッキーハウスファンの皆様へ向け、ひとこと挨拶申し上げます。

2024年も「振り返りがいのある」有意義で充実した1年となりました。

有意義すぎて長くなっちゃったので、読み飛ばしてください(笑)

クッキーハウス2024年の漢字は「譜」

年末恒例、iPhoneアプリで習字チャレンジ!

「譜」の意味をググると、2つ出てきます。

  1. 系統立てて順序よく書き並べた記録。(系譜・家譜・年譜・棋譜など)
  2. 音楽の曲節を符号で書き表したもの。

ほう!「譜」とは「記録」なのですね。なんか新鮮です。
しかし一般的に親しみ深いのは上記意味の2番目、いわゆる「楽譜」ですよね。

ミュージシャンにとって「楽譜」とは「テキスト」とか「ガイドライン」のようなもので「それを使っていかに『音楽』をするか」に主眼が置かれます。CD(演奏の録音)はたしかに「記録」であり「過去を追体験するもの」ですが、楽譜は「未来を作るため」にあります。なので「譜」の1番目の意味を踏まえた上で「楽譜」だけが別個の意味として確立されているのに、なんだか感慨深いものを感じました。

なんで2024年の漢字が「譜」なのかというお話については、のちほど・・・

まずはクッキーハウス単体での演奏活動について振り返ってみましょう。

依頼演奏

コロナ禍も昔の話になりつつある2024年、ありがたいことに多数の演奏依頼にお応えさせて頂きました。

メイン事業である保育園・幼稚園・小学校への訪問演奏はもちろん、2023年から継続している人権コンサート、PTA対象の鑑賞会、こども会、商店会、さらには幼稚園園長OBOG会様からのご依頼もありました。

クッキーハウスは現在大規模な広告・DM展開などを行なっておりません(自慢にならないですが)。つまりは口コミでこれだけ評判をいただいているのかと自負しております。これからも「伝わるパフォーマンス」を磨き続けながら活動して参ります。

おにクルでのフリーライブ

携帯電話やウォーターサーバの企業に場所を貸した方が儲かるのかどうか私は知りませんが、これまでよく演奏させて頂いていた箕面市の某商業施設が、登録アーティストによる演奏を「平日限定」に制限してしまいました。

そんな時、たまたま時間調整のためふらっと訪れたのが茨木市の文化・子育て複合施設「おにクル」です。2023年の暮れに開館していたのですが、とにかくこの施設自体の「場としての魅力」そして斬新な運営方針に衝撃を受けました。

それ以来、4月末から毎月「クッキーハウスの音楽ライブ♪」として現在も継続的にフリーライブを行なっております。

みなさん、ぜひ「おにクル」にお越しください!

前回(2023年末)の振り返りで「翌年はコラボ年」と公約しましたが、結構実現しました!

4月、クッキーハイツで!

楽譜「奇跡の器楽アンサンブルになるシリーズ」を使った「一期一会の合奏」は、まさにフェスにピッタリ!

「クッキーハイツ」で奇跡の器楽合奏♪

そしてこのコラボが、クッキーハウスの完全自主企画「オトナの器楽合奏パーティ♪」へと繋がります。

5月、吹奏楽団とコラボ

私(ツネおにいさん)が指揮者として関わらせていただいている吹奏楽団「音楽サークル『ぷれすと』」さんからのご提案で、吹奏楽とクッキーハウスのコラボが実現いたしました!!

本番は5月の連休最終日、それからしばらく私の記憶が飛ぶくらい忙しく、当ホームページでの振り返り記事が作成できておりませんが、その代わりと言っては何ですがクッキーハウス公認ライター(?)のちいたろうさんが、ご自身のブログに記事をまとめてくださっています。私の愚文より遥かに秀逸ですので、ぜひご覧ください。

個人的感想ですが、2024年末の現在でもこの日の充実感(訳:忙しさ)は昨日の事のように思えています。まず当然ですが定期演奏会の全曲を指揮し、さらにクッキーハウスの通常ライブもあり、しかも転換・セッティングもセルフ、そして第3部のコラボでは吹いたり振ったり吹いたり振ったり・・・もう本当に「やり切った!!!」と言える本番でした。
ぷれすとの皆さん!またやりましょう!!

12月、配信ライブ

テレマン楽器様のYouTubeチャンネルで「クッキーハウス&璃美ジョイントコンサート」をさせて頂きました。残念ながら期間限定公開のため現在は見れなくなっちゃいましたが、是非「振り返り記事」をご覧ください。

20241215配信ライブ振り返り

オカリナ奏者の璃美さんには演奏は勿論、クッキーハウス楽譜コンテンツのプレゼンでも、大変お世話になりました。

次は自主企画イベントについてです。長文失礼します!

8月、オトナの器楽合奏パーティ♪

4月の「クッキーハイツ」での演奏が実現できたのは「大阪オカリナ吹きだおれフェス」の主催者「おかおじ」さん(以下「おじ」)のおかげなのですが、そのおじから「やってみなはれ」と背中を押されて始めたのが「オトナの器楽合奏パーティ♪」です。

自分にはそんな余裕はない、それは本来自分のやるべきことではない・・・これらは皆、言い訳です。尊敬する人との話しの中で「これをやってみたら?」と言われたことに対しては、まずは全力でやってみて、成功でも失敗でも何かしらの結果を出してみせる・・・これが私の人生訓なので。

そんなクッキーハウス完全自主企画イベント、私が夢に描く最終ゴールは「器楽合奏による異文化交流」です。

鍵盤ハーモニカでもリコーダーでもオカリナでも、各々の楽器の世界は「〇〇業界」とか「〇〇畑」とかのように、それぞれ「個人・団体・企業」であったり「教える側・教わる側」などの関連性(社会性)の中で「文化」を形成します。

一方で「一芸に秀でたる人」つまりその楽器がズバ抜けて上手い人やその楽器に対する愛・知識が異常に深い変態(褒めてます)を私は知っています。そんな人たちにとってはもう「文化」なんてウザいだけだろうな、などと勝手な拝察をしながら、その人の話を聞いたり勉強するのが私は大好きです。だって私は楽器が大好きですから!

話が少し逸れましたが、このように楽器(器楽)の世界は「高く狭く極める」縦ベクトルと「関係性を持ち拡がる」横ベクトルで構成されます。私はいろんな楽器をボーダーレスに楽しく演奏しますが、逆に何も極めてはいません(自分基準)。

8月の「オトナの器楽合奏パーティ♪」に集まってくださった参加者の皆様お一人お一人から深く話を聞くことはできませんでしたが、既に「ほぼクッキーハウス」なボーダーレスオープンマインドマスターとお見受けする方も、逆に「いまやっている楽器で、一杯いっぱいなのよ」という初々しい方も、みなで一つの「器楽合奏」という場を楽しみ共有できたのではないかと思っています。

クッキーハウスにはこれといった知名度も権力もありませんが、その代わり「自由」があります。

今後も「オトナの器楽合奏パーティ♪」を細く長く続けていくことによって輪を広げ、各界隈の文化圏(拘り)におられる方たちに「ああこんなやり方もアリなんだな」と思っていただけるよう、活動を継続していこうと思っています。

・・・というここまでの話に繋がる大事なもの、それが「譜」です。

むすんでひらいて

2024年4月、楽譜「むすんでひらいて Vol.1 」を発売しました。
出版元はレマンテ出版(テレマン楽器)です。テレマン楽器様、ありがとうございます!

この楽譜はオカリナ(アルトC)だけで、なんなら楽譜を見ずにでも(笑)吹けちゃいます!

「オカリナ入門者の方に、楽しく続けて欲しい」という願いで作りました。つまり当初の販売ターゲットは「エンドユーザー様」だったのですが(勿論現在も個人購入のお客様も多いのですが)、実際に蓋を開けてみるとオカリナ講師の先生方からの「レッスンで使って、良かったよ!」というお声を多くいただきました。

クッキーハウスの出版楽譜とは「封筒」のようなものだと、ふと思いました。

例えば「封筒」がないと、書類を郵送できません。クッキーハウスのコンテンツも「楽譜」として出版されているから流通もできるし、人に勧めたりできる。「物体」であるからこそ、手に取って「これはレッスンの教材に使えそう」と思っていただけるのです。

これまで文字通り「質の良いコンテンツ(内容)」制作ばかりに気を取られていましたが、その後の「メディア(媒体)展開」がいかに大切かを知った、2024年でした。

旅鶴

上記「むすんでひらいて」とは対極的なお話になりますが、
2024年、クッキーハウスのオリジナル新曲「旅鶴」が誕生しました。

2024年12月現在、外部サイト「ミューカム」にて楽譜と音源のデータダウンロード販売しております。

クッキーハウス新曲「旅鶴」

この曲は現在、はっきり「旅鶴」という曲名と人格が備わっておりますが、もともとは「クッキーハイツ」などの一期一会の大合奏で楽しみたいというミワコおねえさん願望から生まれたものなので、今後もまだまだいろいろな編成(演奏フォーマット)にアレンジを展開していこうと思っています。

実際、2024年8月の「オトナの器楽合奏パーティ♪」にてオカリナ・リコーダー・鍵ハモ11重奏版(!)そしてトオルおにいさん生ピアノという大編成で演奏しました。2025年1月の第2回「オトナの器楽合奏パーティ♪」でも演奏予定です!

出版され物体として定着した「譜」もあれば、このように橋の向こうが未来に連続している「譜」もあるのだと、改めて感じました。

楽譜の前後にあるもの

冒頭に少し触れましたが、クッキーハウスにとってライブとは一期一会の「刹那」、CD等の録音媒体は「記録」、そして楽譜とは「未来をつくるもの」です。

出版楽譜系に関して言えば、楽譜を演奏していただくこと自体が本当に有難いことですが、お客様にとっての「購入」というアクションの前には必ず「何のために」があり、そして演奏後(使用後)には「それが何をもたらしたか」という効果(結果)がある・・・ということを深く自覚しました。

お客様が購入に至る理由としては「発表会で演奏披露するために」という個人のユーザー様や「レッスンの教材として」と大量購入いただく先生もおられます。我々クッキーハウスの楽譜が「響くコンテンツ」であるから、この様な有難いお声をいただけるのだと自負しておりますが、これに驕らず今後も新しい出版ベースのコンテンツ制作に取り組み、お客様にとって少しでも良い結果を得て頂けるよう、精一杯頑張ります。どうかこれからもご利用よろしくお願いします。

楽譜に込めたメッセージ

もう一度、配信ライブ「クッキーハウス&璃美ジョイントコンサート」の話をさせてください。

20241215配信ライブ振り返り

これは表向きには「璃美さんとのコラボライブ」という形でしたが、番組の意図としては本当にがっつり「クッキーハウスの楽譜コンテンツ大プレゼン大会」でした。

もちろん目的は「販売促進」ではあるのですが、この配信ライブ内での演奏でもわかるように(もう一回聴いて欲しい!)「楽譜はあくまでガイドラインで、いかに楽譜から飛翔するか」の実験大会のような番組となりました。しかも璃美さんのおかげで、本当にクォリティの高い音楽に仕上がったと思います。

楽譜の販促、もちろん大事なのですが、結局我々クッキーハウスのやりたいことは

「やってみようよ、みんなで。そのためならどんな楽譜でも用意するよ♪」

ということなのかもしれません。

番外編:with T の新曲

「譜」つながりでお話をもうひとつだけ。

2024年秋、テューバ奏者の高島静さんとのご縁で、with T 名義で楽曲提供いたしました。

テューバとピアノのためのオリジナル作品で「秋の散歩道」というタイトルです。作曲は小西恒夫ですが、私はピアノが弾けないのでピアノ譜の作成はもちろん杉本徹です。

実はこの曲は4部作で、2025年には「冬」「春」「夏」がリリースされます!乞うご期待!!

2024年写真ギャラリー

2025年の予告

「公約」ではありません(笑)

まずは健康第一ですよね。クッキーハウスは今後も当分マイペースで行くつもりです。

1月に第2回目となる「オトナの器楽合奏パーティ♪」を実施します!

あとは2025年前半には、「むすんでひらいて Vol.1 」のデュオ譜と、年内に「むすんでひらいて Vol.2 」を出す、つもりです。

あとは、コラボは引き続きやりたいです☆

2025年、どんな年になるでしょうか?!いまからワクワクしています♪

これからもクッキーハウスを応援してくださいね!